バイアグラ編③ 平成11年4月23日スポーツニッポン新聞北海道版掲載
早期、[厚生省認可]最大の理由だ!
バイアグラが発売前からあれほど騒がれていたのは、決してその効果からだけではありません。
続けざまに副作用による死亡例が報告されたことも、印象度をより一層強いものとしました。
さて、これらの死亡例ですが、後の調査で禁忌であるはずの硝酸剤との併用例が数多いことが明らかにされました。
今回、厚生省が異例のスピードでバイアグラ発売を認可したのも、このままでは、ヤミで流通し始めたバイアグラで事故が続発しかねず、早急に医師の管理下において、服用の安全を図らねばならないと考えたからでしょう。
バイアグラ禁忌の詳しい内容だ!
硝酸剤は、ニトログリセリンに代表される狭心症などの心臓病の治療薬です。
バイアグラと併用すると降圧作用が増強されて、血圧が下がり過ぎてしまうために、死に至ることがあるのです。したがって、当然のことながら、硝酸剤をすでに服用している人には、バイアグラを投与できません。
ただ、これだけでは安全対策は十分とは言えません。
硝酸剤を服用していない人でも、セックスにより心臓に負担がかかって発作を起こし、治療に硝酸剤が必要となる可能性があるからです。
ですから、心臓発作を起こす可能性が高い人にもバイアグラは投与出来ませんし、服用後は過度に興奮するような状況でのセックスは控えなければなりません。
トラブルを確実に回避、軽減するために!
それでも発作が起きた場合どうしたらいいでしょう。
ここで重要なのは、誤って硝酸剤をを投与してしまわないように、バイアグラを服用していることを治療にあたる医師らに確実に伝わるようにしておくことです。
そのためには、自分の意識が消失した場合も考慮し、パートナーにもバイアグラを使用していることを伝えておく必要があります。
バイアグラを安全に服用するために!
要するに、バイアグラを安全に服用するには医師の指導のもとに、自分自身も副作用への対策を講じていくことが大切なのです。
せっかく能力が回復したのだから若い娘を抱きたいとか、刺激的なセックスを試したいなどと思うかもしれませんが、そこはじっと我慢、安全第一に「いつもの相手といつものようなセックス」といきましょう。