バイアグラ編② 平成11年4月16日スポーツニッポン新聞北海道版掲載
今回のテーマはバイアグラの入手場所とその時の検査。 前回、バイアグラの効果などについてお話しましたが、今回は患者さんがこのバイアグラを実際に使用したい時どこにいけばいいのか、また処方を受けるにあたってどのような検査が行われるのかについてお話したいとおもいます。
バイアグラの入手方法と場所は?
まさか今でもバイアグラを手に入れるのに、インターネットや通信販売を利用するしか方法はないとお考えの方はいないでしょうね。
それでは、何科に行けば処方してもらえるのでしょうか?
バイアグラはその薬の性質上、主に泌尿器科で取り扱っています。
ただ、副作用による死亡例が出たということ、病気の治療薬というよりも生活改善薬であるということ、健康保険が効かないということの特殊性から泌尿器科でもバイアグラを取り扱っていないところもあります。
また、これとは逆に泌尿器科を標榜していなくても患者さんの要望で取り扱っている施設もあります。
結局のところ、受診しようと思っている医療施設に、バイアグラを取り扱っているかどうか直接問い合わせてみるしか知る術はないようです。
投与の際の検査内容だ!ていね泌尿器科ではどうかな?
次に投与に際しての検査についてですが、各医療機関とも勃起障害があることの確認と安全に投与できるかということに十分配慮しています。
ちなみに、当院に勃起障害を訴えて受診された場合の投与手順を簡単に説明しましょう。
まず、問診や検査で勃起障害の有無、程度、原因などを把握します。
患者さんからバイアグラを投与して欲しいとの申し出があった場合、合併症や現在の内服薬などを調べてバイアグラの服用が安全かどうか確認します。
バイアグラの適応があると判断したら、実際にバイアグラ25㎎錠を服用してもらい、1時間後に視聴覚性刺激試験というものを行います。
この試験、簡単にいうとアダルトビデオを見てもらい、勃起の反応があるかをみる試験です。
この試験で副作用がなく、勃起の反応がみられれば、患者さんは晴れてバイアグラを手に入れることができるわけです。(追記、現在はこの検査を省いております)